ブルガリアンスクワット完全ガイド|片脚で“脚力・安定・見た目”を一気に底上げする方法

なぜやるのか(効果)

  • 大腿四頭筋・臀筋・ハムストリング・内転筋・体幹を片脚で同時に強化できます。
  • 片脚支持のためバランス能力・股関節/膝の安定化が鍛えられ、スクワットやデッドリフトの伸びにも直結します。
  • 可動域が深くとれて、ヒップライン・前ももの張り出し・脚のシルエットが整いやすいのが実践的メリットです。

使う筋肉と狙いの分け方

  • 四頭筋バイアス:上体をやや立て、前足の膝を前に出し、足幅は短め。
  • 臀筋/ハムバイアス:上体をやや前傾、歩幅はやや長め、膝はつま先上で過不足なく。
  • 内転筋・中臀筋(安定化):膝をつま先と同じ方向に保つキューで自然に入ります。

フォームの要点(1レップの設計図)

  1. スタンス:ベンチや台に後足の甲をのせ、前足は骨盤幅〜やや広め。つま先はやや外
  2. 降ろし前足で床を踏みながら真下へ。膝が内側に入らない。股関節と膝を同時に曲げる
  3. ボトム:前太ももが床と平行〜やや下。上体は狙いに応じて立てる/前傾。腰は丸めない。
  4. 押し上げ:足裏**(親指・小指・踵の三点)**で床を押し、膝と股関節を同時に伸ばす
  5. トップ:膝を過伸展しない。お尻を軽く締める程度でOK。

フォーム

  • 前足で地面に穴を開けるつもりで踏む
  • 胸は高く/膝はつま先と同じ方向
  • 真上に戻る(前後にブレない)

セッティングの細かい基準値

  • 後足の高さ:ベンチが高すぎると腰が反りやすいです。目安は20〜40cm。高すぎる時はステップ台低いベンチを使うと安定します。
  • 歩幅(前足とベンチの距離)
    • 四頭寄り=短め(膝がつま先を軽く越える)
    • 臀筋寄り=長め(脛はやや垂直寄り、上体わずかに前傾)
  • 手の持ち方:ダンベル両手が最も無理が少ない。強度を上げるならフロントラック(片手/両手)、さらに上級でバーベル背負い
  • つま先向き:基本は軽く外。内に入れるとニーインを誘発しやすいです。

可動域・テンポ・呼吸

  • 可動域:痛みない範囲で深め。ヒップラインを変えたいなら下で1拍止める(ストレッチ刺激)。
  • テンポ3-1-1(下ろし3秒・下で1秒・上げ1秒)でコントロールを優先。
  • 呼吸:下ろしで吸う→ボトムで軽いブレーシング→上げ切って吐く。高重量は上げ始めまで息を保つのも可。

よくあるミスと修正

ミスありがち原因修正キュー
膝が内に入る(ニーイン)歩幅・つま先向き不整合/中臀筋弱さ膝とつま先は同方向、足裏三点で踏む、軽負荷で再学習
前に突っ込む/後ろに引ける歩幅が合っていない四頭寄り=一歩短く/臀筋寄り=一歩長く
腰が反る/丸まる後足高すぎ/可動域欲張り後足を低く、胸高く・肋骨締める
ぐらつく体幹抜け/視線が泳ぐ目線固定肋骨下げる・重量を一段階下げてテンポ統一

目的別バリエーション(要点だけ)

  • ダンベル両手:基本形。左右差修正・コントロール◎
  • フロントラック(片/両手):体幹刺激UP、上体を立てやすく四頭刺激が乗りやすい
  • バーベル背負い:高強度。安定性と柔軟性が必要
  • スミス:軌道が安定。筋肥大向けにテンポ管理しやすい
  • 前足ヒールウェッジ四頭バイアス、可動域と膝前移動を許容
  • 前足プレート(つま先ウェッジ)臀筋/ハムバイアス、脛が立ちやすい

セット×レップの処方(目的別)

  • 筋肥大メイン:片脚 8〜12回 × 3〜5セット(RIR1〜3、Rest 90〜120秒)
  • 筋力寄り:片脚 6〜8回 × 4セット(RIR1〜2、ダンベル重量をしっかり)
  • 安定性・可動域習得:片脚 10〜15回 × 2〜4セット(テンポ3-1-1)
  • 仕上げのパンプ:ドロップセット or 1.5レップ(片脚 12〜15回)

進め方(ダブル・プログレッション)
同重量で目標回数上限×全セット達成→片手+2〜2.5kg上げる。難しければ回数幅の下限から再開。


ウォームアップ(短時間で効く)

  • その場ランジ 10回/脚 × 1
  • ヒップヒンジドリル 10回 × 1
  • 自重ブルガリアン 8回/脚 × 1
  • 使用重量の40%→70%で各6回→本番

膝・股関節が気になる人向けの調整

  • 膝違和感:歩幅を5〜10cm短く前足ヒールウェッジで脛を前に許容、テンポ3-1-2で衝撃を消す。
  • 股関節詰まりつま先を外に少し開く、ベンチ低め、上体わずか前傾。
  • バランス不安ニュートラルグリップのダンベル、軽重量でトップ1秒静止

“効かせ切る”テクニック

  • ボトム1秒ポーズ:ストレッチ刺激で臀筋・四頭ともよく入る。
  • 1.5レップ:下→半分上→下→フルで上。下部域の張力維持に最強。
  • 最後だけドロップ:片脚限界→即軽いダンベルで8〜10回追加。

週内の配置(脚トレにどう入れるか)

  • 脚Day①(高重量寄り)
    バーベルスクワット 5×5
    ブルガリアンスクワット 4×8(ダンベル重め)
    ルーマニアンデッドリフト 3×8〜10
  • 脚Day②(可動域&安定)
    ブルガリアンスクワット 3×10〜12(テンポ管理)
    スミスランジ 3×10
    カーフ 4×15〜20

1分チェックリスト(保存版)

  • 歩幅は狙いに合っている?(四頭=短め/臀筋=長め)
  • 膝とつま先は同方向?ニーイン無し?
  • 足裏の三点で踏めている?(親指・小指・踵)
  • ボトムで腰が丸まらない?胸は高い?
  • 左右で可動域・軌道が同じ?(動画で確認が最速)

関連リンク(内部)

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