獣人界では毎年梅雨の季節になると、「雨は天からのシャワー」という概念に基づき、多くの獣人たちが屋外での洗体を実施するのが恒例となっている。
だが、今年はその風習が一線を越えてしまったようだ。
ことの発端は、あるクマ獣人がSNSに投稿した「雨+業務用洗剤=最高の時短風呂」というライフハック動画。これが拡散されたことで、洗剤を使って全身を洗い流す獣人が続出。
その結果、街中は泡だらけになり、滑って転ぶイヌ獣人や泡の海に沈むモグラ獣人が相次いだ。
市の清掃担当であるビーバー獣人のカッター氏は、「今朝だけで泡除去依頼が120件。もうスポンジ見るだけで吐き気がする」とコメント。
さらに問題視されているのが環境への影響。泡に含まれる界面活性剤が河川に流れ込み、魚人たちの水質会議で議題に上がるまでに発展した。
しかし一部の若獣人たちからは「泡の街、めっちゃ映える」との声もあり、急遽「梅雨泡フェス」としてイベント化する動きも出ている。
市議会では「泡と経済は切っても切れない」として、泡専用ゾーンの整備やバブルガイドラインの策定が進められている。
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