6月20日、気象庁獣人支部が梅雨明けを正式に発表。
だがこの発表に、獣人界は一斉に驚きの声をあげた。というのも、
今年の梅雨入りが宣言されたのは、わずか一昨日の6月18日午後2時。
つまり、実質38時間で梅雨が終了したことになる。
この史上最短の梅雨明けに、農業関係者は大混乱。
雨を期待して種をまいたイノシシ獣人の農家ピトー氏は、「まだ“梅雨入り祝賀バーベキュー”の炭も冷めてない」とぼやいた。
また、水遊び用にレインスーツを新調したタヌキ獣人の子どもたちは、
「もう使えないの?」「え、梅雨ってそんなに短いの!?」と困惑。
気象庁には抗議というより“戸惑いの声”が殺到しているという。
原因は、大気中の超音波レベルの乱流変化。
特にコウモリ獣人の大移動が大気に影響した可能性も指摘されており、
「生態気象」分野の研究が急務となっている。
一方、恒例の“梅雨フェス”は全日程中止。
カエル獣人の演奏する雨音太鼓が中止されたことで、
「空梅雨にも音楽を」とドライアイスを撒きながら演奏する新イベントに変更された。
季節をコントロールできないこの世界。
だがそれでも、我々は傘をさしてでも先へ進む術を持っている。
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