6月2日未明、地下鉄ノローロ線の構内で「未来から来た」と名乗るモグラ獣人が突如暴れだす騒動が発生。
駅構内は一時騒然となり、出勤中の獣人たちがざわめきと興味で足を止めた。
問題のモグラ獣人は、泥にまみれた防護スーツに身を包み、頭には不自然な角度で曲がったカーナビを装着。
突然「地中トンネルが崩れる!逃げろ、ここは危険だ!」と叫びながら、駅の壁を素手で掘り始めた。
通報を受けた駅警備隊が駆けつけると、彼は自らを“時空ノイズ測量官モグ・フォーサイト”と名乗り、
「西暦3942年の地中からタイムスリップしてきた」と主張。
その目には確かに焦りが宿っていたが、口元にはなぜかチョココロネのパンくずがついていた。
調査の結果、構内に異常はなく、モグラ獣人の予言は現時点では実現していない。
だが彼が指差した地中には、かつて計画されていた“幻の第二地下ルート”の存在が記録に残っており、一部の歴史研究者が興味を示している。
SNSでは「予言は外れたけど面白かった」「ただの夢遊病説」「でもあの掘り方、プロだったよね」と、
賛否入り混じるリアクションが続出。中には「今朝の地面、ちょっと揺れてなかった?」と不穏な声も。
現在、モグラ獣人・モグ氏は保護のうえで健康観察中。
本人は「次は6月9日に再び“何か”が起きる」と言い残し、昨日より深い穴を掘り続けているという。
果たして彼は本当に未来を知っているのか、それともただの土マニアか。
謎の予言とともに、獣人界の地面下が、いま静かにざわめいている。
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