空に舞うのは希望か執念か?数千の鯉のぼり、獣人界こどもの日を圧倒

5月5日、こどもの日。獣人界各地で様々なイベントが開催される中、特に注目を集めたのは、ある川沿いの上空に連なる“数千匹”の鯉のぼり。そのすべてを一人で揃えたのは、カエル獣人のゲー・コイン氏だ。

彼は毎年100匹ずつ鯉のぼりを増やし続け、今年ついに累計4200匹に到達。空はもはや鯉ではなく、龍の巣のような渦巻きに。風が吹くたび、地元のトリ獣人たちが驚いて飛び去るレベルの迫力だ。

「うちの子が無事育つように、って始めたんだけどね。途中からもう、意地だよね」
そう語るゲー・コイン氏の背には、今年も新たに届いた100匹分の鯉のぼりが背負われていた。

ちなみに、この“空の魚群”が風に煽られる音は一種のヒーリング効果があるらしく、近隣住民からは「寝つきが良くなった」という声も。とはいえ視覚的インパクトが強すぎるため、夜になると「空に巨大生物がうごめいている」と勘違いする観光客も続出。

来年も100匹増やす予定とのことだが、地元役場は「電線との接触がそろそろ危ない」と頭を抱えている。

止まらない鯉のぼり、飛躍する願い、そして続く増殖――来年の空は、もう少しだけ広くなっていてほしい。

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