4月29日、ゴールデンウィーク真っ只中、獣人界の高速道路は例年を超える大混雑。移動時間が通常の10倍にも達する中、ついに動き出したのが、天才発明家として知られるカメレオン獣人、メカ・レオン博士だった。
彼が開発したのは、かつての伝説映画「ガメラ」から着想を得た空飛ぶクルマ『カメラクターV1』。
車体のタイヤが回転し、強力なエネルギージェットで空へ浮上、渋滞とは無縁の直行ルートを突き進むという。しかも、燃料は自然エネルギーと博士特製の昆虫ゼリーだ。
メカ・レオン博士は語る。
「渋滞にイライラしている暇があったら、空を見上げればいい。それが新時代の交通だ。」
ただし試作機のテスト飛行では、勢い余って大気圏の半分近くまで到達したため、安全面には今後さらなる改良が必要とされている。現在、飛びすぎ防止用の『のびすぎ紐』の開発も進行中だという。
獣人界の交通革命は、すぐそこまで来ている。
だがまずは、カメラクターV1を見失わないようにする技術が先かもしれない。
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