ヒツジ獣人が春の陽気に“毛”を振り落とす!衣替えならぬ全身シェービングの季節到来

3月7日、獣人界では心地よい春風を感じる日が増え、各地でさまざまな“冬からの切り替え”が行われている。そんな中、毎年恒例の行事として注目を集めているのがヒツジ獣人の衣替え。もっとも、いわゆる服を着替えるわけではなく、冬に生えそろったもこもこの毛を一気に剃るという大胆なスタイルチェンジが行われているのだ。

ヒツジ獣人は、冬になると防寒のために“冬毛”がびっしりと生えそろう。通常でも15キロ前後になることが多いが、中には体格の大きな個体で30キロ近くになる例もあるという。冬場は防寒に大いに役立つこの毛も、春の陽気が訪れると途端に“重くて暑苦しい存在”へと変貌してしまう。さすがに暖かい日差しの中で30キロもの毛を抱えるのは地獄のような暑さらしく、ヒツジ獣人たちは「もう耐えられない!」とばかりにシェービングに駆け込むわけだ。

この“一斉剃毛”は「衣替え」と呼ばれてはいるものの、実際は専門のシェービングサロンで毛を一気に刈り取っていく工程がメイン。SNSでは「#ヒツジ獣人シェービングフェス」「#春の大変身」「#毛がなくなると軽い!」などのハッシュタグが盛り上がり、サロンによっては予約が数週間先まで埋まっているようだ。あるサロンの関係者は「みんな一気に来るから、2~3月は最繁忙期。毛の量もすごいので、こちらも大型の集毛機を使って対応している」と語る。

一方、刈り取った大量の毛はどうなるのか。実は、そのまま廃棄されるわけではなく、獣人界の服飾業者や素材メーカーが買い取るケースが多いという。特に冬毛は繊維がしっかりしていて品質が高く、糸や布の原料として重宝されているらしい。思わぬ副産物として、ヒツジ獣人自身も売却金を得られるため、「重さで苦しんでいた冬毛が、お金に化けるなんて嬉しい話」と喜ぶ声も多い。

こうして、“脱毛シーズン”とも呼べる春の到来は、ヒツジ獣人にとって重い毛を下ろして身も心も軽くなる季節だ。同時に、多くの人々にとっては「かわいらしくも丸刈りになった姿」が楽しみのひとつでもある。春の陽気とともにシェービングを終えたヒツジ獣人たちは、「つい先日まであの重たい毛を背負っていたとは思えないほど爽快」と笑顔を見せている。冬毛の重量から解放されたその足取りは、まるで心まで軽くなったかのようだ。

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