2025年– date –
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籠の中のトリ獣人は飛ばないのか飛べないのか
5月12日、獣人心理研究所は「都市部のトリ獣人の一部が、飛べるにも関わらず飛ばなくなっている」と発表した。筋力の衰えやケガではない。単純に、飛び方を忘れているらしい。研究員が語るには「羽は完璧に機能しており、体力も十分。でも、ジャンプしてか... -
姿を消したシフゾウ獣人が離島で文明を築いていたことが判明し獣人界に衝撃が走る
5月11日、長年、その存在が“静かに忘れられかけていた”シフゾウ獣人が、実は密かに文明を築き上げていたことが判明した。外縁調査隊のアホウドリ獣人が南方離島の上空を飛行中、偶然にも未知の都市構造を発見。調査の結果、それが消息不明となっていたシフ... -
歯が生え変わらないライオン獣人の乳歯が高騰し投資家たちの間で静かなブームに
5月10日、獣人界の歯科研究機関は「ライオン獣人の一部で“乳歯が永久歯化する”現象が確認された」と発表した。通常、ライオン獣人は成長に伴い乳歯から立派な牙に生え変わるが、ごく稀に“そのまま一生持ちこたえる”異例の歯があるという。 特に注目されて... -
鳴かぬカナリア獣人が爆誕し獣人界の音楽教育が揺らいでいる
5月9日、カナリア獣人の中でも極めて異例の存在として、幼鳥期から一切の発声を行わないムクチ・ピチュ氏が正式に認定された。獣人界では、カナリア獣人=歌声というのはほぼ常識。音楽教育の初等カリキュラムにおいては、むしろ「鳴くことが前提」で授業... -
脳が7つあるタコ獣人が大賢者に認定され獣人界に知性の衝撃が走る
5月8日、獣人界学術評議会は「現存する最も思考力に優れた個体」として、タコ獣人のチョウ・ノウ氏に大賢者の称号を授与した。 タコ獣人はもともと脳が3つあることで知られている。各腕を独立して制御し、空間把握、感情処理、意思決定を同時に行うため、... -
いらない肺が命を救ったヘビ獣人の“右肺バンク”に感謝が殺到
ヘビ獣人の体は少し変わっている。多くが左肺だけで呼吸しており、右肺はほとんど機能していない。そのため、右肺は生まれながらにして“お飾り扱い”を受けがちだった。しかし今、その不要とされた肺が、獣人界の医療現場で大活躍している。臓器移植を待つ... -
「えっほえっほ…」の主、ついに人間界へ!ウホキュー・ゴリ氏の“見た目ギャップ”が話題に
「えっほえっほえっほえっほ…バナナは美味しいって伝えなきゃ」 この不思議なフレーズと可愛らしい音声で、突如SNSを席巻したのが、ゴリラ獣人のウホキュー・ゴリ氏。軽快なリズム、甲高く響く「えっほ声」、そして最後のバナナへの真剣な訴えに、多くの人... -
空に舞うのは希望か執念か?数千の鯉のぼり、獣人界こどもの日を圧倒
5月5日、こどもの日。獣人界各地で様々なイベントが開催される中、特に注目を集めたのは、ある川沿いの上空に連なる“数千匹”の鯉のぼり。そのすべてを一人で揃えたのは、カエル獣人のゲー・コイン氏だ。 彼は毎年100匹ずつ鯉のぼりを増やし続け、今年つい... -
湯けむりの中で“チクリ”と極楽。獣人界に新たな癒しの波
5月4日、連休の真ん中、温泉郷に集まった大型獣人たちのあいだで、今ちょっとした話題となっているのが、湯船に浸かりながら受ける“鍼治療”だ。 施術を行うのは、ハリネズミ獣人のハリ・ニック氏。本人いわく「これは鍼灸でもマッサージでもない、心のバラ...