虹の根元についに到達 伝承の“金のカップ”は実在したが、触れない──ハリネズミ獣人レイン氏の量子挑戦

5月20日、獣人界の研究者コミュニティを揺るがす大発表がなされた。
「虹の根元には金のカップがある」──そんな幼少期の絵本レベルの伝承を、本気で追い続けたハリネズミ獣人・レイン氏が、ついに“虹の根元”への到達に成功したというのだ。

レイン氏は天候操作記録、光粒子の干渉データ、地形偏差、重力湾曲までを独自に記録・解析し、最終的には量子位相反転ホログラム干渉システムという“聞いた瞬間に物理学者でも黙る技術”を用いて、虹が発生したその瞬間に根元へとアクセスすることに成功した。

そしてそこに、あったのだ。金のカップが

キラリと輝き、土に差し込む光の奥に、確かに“伝承の形”をしたそれがあった。金属探知機にも、地磁気スキャナにも、反応は確かにある。にもかかわらず、“触れない”。手を伸ばすと、まるで空気を通り抜けるように、すり抜けてしまう。

「確かに存在する。でも現実に干渉できない。これはもう、“神話を科学で捕まえた”ということなんです」
レイン氏はそう語るが、その瞳はむしろこれからが本番だと言わんばかりに燃えていた。

現場には複数の獣人科学者が立ち会っており、全員が「確かにあった」と証言。
だが、その構造も性質も不明のまま。現在は「虹の根元の金のカップに触れるには、物理的接触ではなく“観測解釈の次元変換”が必要」とする説が浮上しており、研究者界隈は大いに盛り上がっている。

SNSでは「神話ガチ勢の勝利」「金のカップはあるけど取れない。つまり我々そのもの」「レイン氏、もう次元を殴るしかない」といった投稿が急増。金属アート界隈からも「再現カップをつくる職人が出てきそう」との声が上がっている。

この発見は、“信じていたものが本当にあった”という点で、獣人界に希望と問いをもたらした。
そして今、レイン氏は次の挑戦に向けて、静かに量子制御マフラーを巻き直している。

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