4月3日、獣人界の職場では「4月1日に晴れて社会獣になったはずなのに、もう辞めちゃった獣人が多い」とちょっとした話題になっている。なんと、この3日間で退職代行に依頼した件数が100件を超え、その約半数は新卒の若い獣人たちというから驚きだ。
ある人事関係者いわく、「入社式の翌日に辞意を表明されたケースもあった。なんでも“職場が思ってたのと違う”“朝早すぎて無理”とか理由はいろいろだが、正直ここまで早いとは……」と困惑を隠せないらしい。SNSでも「#新社会獣3日目退職」「#驚異の早さ」「#どうしてこうなった」といったハッシュタグが急上昇し、話題は広がるばかり。
そんな中、“わずか3日”で退職を決めたネコ獣人のメク・タロー氏にインタビューを敢行。メク氏は「朝がこんなに早くから仕事してるなんて知らなかった。大人になったら昼まで寝てるイメージだった。にゃんにもわかってなかった」とあっさり自白。さらに、「職場に行くといろんな獣人がビシッとスーツ着てて、やたら書類が多い。ボクは猫だから、書類の上でゴロゴロしたかったけど、すごく怒られた」と、早々に“会わない”と悟ったのだとか。
退職代行の担当者によると、同様の理由で会社を辞める獣人が多数発生し、「わずか数日で契約形態すら理解しないまま辞める獣人が増えてる。逆に、こんなに早期に動き出せる行動力は何なんだ」と苦笑い。企業側も「獣人ならではのモフモフしたのんびり感を大切にしてるつもりだったが、想像以上にギャップがある」と頭を抱えているようだ。
一方、早期退職を選ぶ獣人たちは「合わない職場で何ヶ月も頑張っても仕方ない。さっさと次に行くのが賢い」と開き直る声も。そもそも獣人界では種族によって睡眠時間や生活パターンが異なり、「一律の社会制度」に違和感を抱く者が多いのかもしれない。
こうして、3日目にして大量の退職者が生まれた“獣人新社会獣”界隈は大混乱。残った企業や人事担当は「どうすれば新卒獣人を安心して働かせられるか」を模索しはじめた。果たしてこの春の“早期退職ラッシュ”が一過性のものなのか、獣人界の働き方を大きく変える転換点なのか――。今後の動向に、ますますワクワクと困惑が入り混じるばかりだ。
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