5月27日、獣人界音楽連盟主催のラップバトル大会『Beast Bars 2025』が開催され、各地から集まったリリック猛者たちが熱い火花を散らした。
言葉で殴り、韻で切り裂き、ビートの上で誇りを賭け合うこの大会。
観客の熱気も最高潮に達するなか、優勝の栄冠を勝ち取ったのは、身長15cm・体重わずか150gの小ネズミ獣人、チュコだった。
チュコは登場時から軽やかなステップでマイクを握り、一音目から“何を言ってるのかわからないけど気持ちは伝わる”レベルの超早口フロウを展開。
大会中盤の対戦相手(オオカミ獣人・グラッファ氏)は、「あの小さな口からどうやって音が漏れてるのか、途中から幽霊と喋ってる気分だった」と語るほどだった。
決勝では、チュコが放ったバースに“聞き取れないが震える”という感情が会場を包み、字幕スタッフが即時対応を断念。
代わりに、観客が自然と「チュコ!チュコ!」と名を叫ぶことでビートに合わせ、謎の一体感が生まれた。
大会運営は、「ラップに大切なのは声の大きさでも体のサイズでもなく、言葉に宿った魂の振動。チュコはそれをすべて持っていた」とコメント。優勝賞として贈られたマイクは、彼のサイズに合わせて“極小特注スピーカーヘッド”に改造されていた。
SNSでは「口が見えなかったけど何かが届いた」「ネズミが韻で猛獣を倒すとは思わなかった」「チュコはもう1つの楽器」など、感動と混乱が入り交じる反応が続出している。
ラップとは戦いであり、詩であり、祈りであり、誇り。
小さな体に込められた火花のような言葉が、いま獣人界を揺らしている。
続けるなら「準優勝者(カバ獣人)のリリックがなぜか卒論扱いされた」みたいなスピンオフも可能だ
次いってみようか?
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