4月25日、獣人界最大級の冷菓イベント「第19回 アイスクリーム万博《クールノヴァ》」が本日より開催。多種多様な獣人アイス職人たちが、氷と創造力でしのぎを削っている。
注目を集めたのは、ホッキョクギツネ獣人のツララ・ノース氏による「記憶を封じるアイス」。失恋・失敗・失言…消したい記憶を一口で凍らせるその効果に、列をなす来場者は皆、無言でアイスに向き合っていた。
一方、リス獣人のカラマリ氏が出品したのは「秒速で溶けるアイス」。会場では「え?あった?」「スプーンしか記憶にない」など混乱が続出したが、カラマリ氏は「愛もアイスも、すぐ溶けるから尊いんだよ」と満足げに頷いていた。
そのほか、時間が巻き戻るアイス、泣きながら溶けるアイス、アイスがアイスを食べるアイスなど、もはや意味不明な“芸術戦争”は加速の一途。
なお、最後に開催委員長がこう語った。 「今朝から何か…出品者の一人が行方不明なんだ。彼のブースには“禁断のアイス”とだけ残されていてね。……誰か、口にした奴はいるか?」
アイスクリーム万博《クールノヴァ》は、今年も“ひんやり背筋が凍る”展開になりそうだ。
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