ベンチプレス完全ガイド|フォーム・安全・伸び悩み解消・プログラムまで全部

ベンチプレスの目的と強み

上半身の厚みを作る王道(大胸筋中心、三角筋前部・上腕三頭筋も強化)
高重量が扱える=筋肥大刺激が強い
BIG3の一角として、全身の安定性・出力を底上げします
→ まず全体像は 筋トレの基本はBIG3|“本当に効く王道3種目”の魅力とやり方 もどうぞ。


セットアップ:一発で安定する土台作り

ベンチの上に、土台(姿勢)→バーの通り道(軌道)→力の矢印(レッグドライブ) の順で積み上げます。

  1. ベンチ&ラック位置
    ベンチはラックの中心に。
    目線がバーのやや手前(バーが目の真上〜少し上)に来るよう寝ます。
    セーフティ(パワーラックの受け)は、胸より2〜3cm上に設定(潰れても胸に乗らない高さ)。
  2. 5点接地
    頭・背中(上背部)・お尻・左右の足裏。常時ベンチ/床に接したまま。
    頭とお尻は浮かせない(団体によってはルール違反になる場合あり)。
  3. 肩甲骨の“寄せ下げ”+軽いアーチ
    肩甲骨は寄せて(内転)下げる(下制)が基本。胸が自然に高くなります。
    腰は軽くアーチでOK。
  4. 足位置(レッグドライブの土台)
    膝は90度より少し鋭角が目安。
    床を縦に強く踏む。滑らせず、かかと/つま先どちらでも安定。
  5. グリップ幅・手首
    目安は肩幅の1.4〜1.8倍。
    手首は立てる(前腕の真上にバー)。反りすぎ注意。
    親指は巻く(サムアラウンド)を推奨。
  6. バーの把持(握り)
    掌の親指側(母指球)寄りにバーを乗せ、前腕の上にスタック。

アンラック→降ろし→胸タッチ→プレス→ラックまでの流れ

共通キュー:胸高く・肩甲骨は動かさない・肘は前腕の真下を保つ

  • アンラック:肩甲骨を崩さず、前にスライドして受ける
  • 降ろし:みぞおち〜乳頭ラインの少し下へ。肘は45〜75°外転
  • 胸タッチ:反動NG、0.5〜1秒静止
  • プレス:下→上→やや後ろ(顔側)のJカーブ軌道
  • ラック:目線で位置を確認し、安全に戻す

バーの軌道・テンポ・呼吸&ブレーシング

  • 軌道:Jカーブ
  • テンポ:3-1-1(下ろし3秒・静止1秒・押し1秒)
  • 呼吸:吸う→ブレーシング→押し切ってから吐く
  • レッグドライブ:押す直前に踏み増す

よくあるミスと直すドリル

ミス原因ドリル
肩が痛い肘張りすぎ/降ろし高い肘45〜75°&みぞおちライン。ポーズベンチ
胸に効かない肩甲骨が動くブロック置きブリッジ練
手首が痛い反りすぎ母指球に乗せる・リストラップ
中間失速三頭不足スパトプレス・ピンベンチ
ロックアウト弱い三頭不足ナローベンチ・JMプレス

練習バリエーション

  • ポーズベンチ:静止で反動を排除
  • テンポベンチ:下ろし3秒で可動域管理
  • スパトプレス:胸直前で止める
  • ピンベンチ:弱点高さで開始

装備

  • シューズ:フラット or ヒールあり、滑らないこと
  • ベルト:腹圧を作りやすい
  • リストラップ:手首固定
  • チョーク:握り安定

目的別バリエーション

バリエーション狙い
ナローベンチ三頭・ロックアウト強化
インクライン上部狙い
ディクライン下部・肩負担軽減
ダンベル可動域拡大
ケーブル/マシンパンプ仕上げ

→ 種目の役割分担は大胸筋をデカくしたいならこれだけやれ!理論と実践で胸を育てる最強トレーニング法 へ。


伸び悩み別補助種目

  • ボトム弱い:ポーズベンチ・深可動域ダンベル
  • 中間〜頂点失速:スパトプレス・ナローベンチ
  • 安定感不足:シーテッドロウ・フェイスプル
  • 胸が張れない:胸椎伸展ストレッチ

プログラミング

  • 頻度:週2〜3回
  • セット数:胸押し系合計 10〜20セット
  • 強度配分:
    重:3〜6回(RPE8〜9)
    中:6〜10回(RPE7〜8)
    軽:10〜15回(RPE6〜7)

セーフティ&スポッター

  • パワーラック必須
  • セーフティは胸より2〜3cm上
  • スポッターは最終レップのみ軽介入
  • バウンド・お尻浮き・サムレスは危険なので避ける

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