3月24日、獣人界で“最強の詐欺師”とまで呼ばれていたネズミ獣人が、あっけなく御用となる珍事件が発生した。いかにもズル賢そうな顔立ちと、滑らかな舌で相手を欺き続けてきたその男は、獣人名をチューロップ。小さな体格を活かして、コソコソと闇取引や金銭詐欺を繰り返す姿は、まさにネズミ獣人のイメージそのものとも言われていた。
そもそも彼は、「投資したら1年で10倍になるんだ！」といった荒唐無稽な話を持ちかけたり、偽のお宝地図を高値で売りつけたりと、“虚言癖”レベルの巧みさで被害者を続出させていた。SNSでは「#チューロップに注意」「#ネズミ詐欺」「#甘い話には気をつけろ」といったハッシュタグが立てられ、日を追うごとに警戒が強まっていたが、一部の獣人は「まさか自分が騙されるわけがない」と高をくくっていたらしい。
ところが今回、チューロップはまさかの“ネズミ捕り”に掛かってしまったというのだから笑いが止まらない。といっても、普通のネズミ捕りトラップではなく、獣人警備隊が仕掛けた特殊な捕獲装置とのこと。まんまと引っかかった彼は、「ああっ、こんなベタな罠に……」と叫びつつ、身動きが取れなくなった状態で発見されたとか。いざ見つかってみれば、いつもの速口・虚言トークも通じないようで、「罠だとは思わなかったんだ」「本当はもうやめたかった」などとしどろもどろに言い訳する姿が実に情けないものだったそうだ。
捕らえられたチューロップは現在、獣人警備隊の厳重な取り調べを受けている。被害総額や騙された獣人の数がどれだけになるのか、まだ詳細は不明だが、「このまま生かしておくと、また逃げ出して嘘をつきかねない」と警備隊も警戒を強めている。いわく「彼の口はまるで千本の舌を持つイタチのようだ」と、ネズミ獣人であるにもかかわらずイタチに例えられるほどの“口達者”ぶりにうんざりしているらしい。
SNSでは「#よくもやったなチューロップ」「#ネズミ捕りの逆襲」「#虚言はいつか真実に負ける」といったハッシュタグが急上昇し、獣人たちは「やっぱりどれだけうまい話でも、最後はバレるんだね」と妙に納得している。今後は被害者に対する賠償などが焦点となるが、チューロップ本人は「せめて牢獄にチーズをいっぱい置いてくれ……」と弱々しくつぶやいているとか。
こうして、ネズミ獣人の詐欺師に幕が下ろされる形となった今回の事件。騙されそうになっていた獣人たちは胸を撫で下ろしつつも、「他の詐欺師が真似するかも？」と警戒を強めている。いずれにせよ、“チューロップ劇場”はここで一旦休演。その行く末がどうなるのか、獣人界はしばらく彼の顛末に注目することだろう。
コメント