スクワットの目的と強み
下半身の筋量・筋力を最大化する王道(大腿四頭筋・臀筋・ハムストリング・体幹も強化)
高重量を安全に扱える=筋肥大&神経系刺激が強い
BIG3の一角として、全身の安定性・姿勢・運動パフォーマンスまで底上げします
→ まず全体像は 筋トレの基本はBIG3|“本当に効く王道3種目”の魅力とやり方 もどうぞ。
セットアップ:一発で安定する土台作り
バーの上に、土台(姿勢)→可動域(深さ)→力の矢印(床押し) の順で積み上げます。
バー位置(ハイバー/ローバー)
- ハイバー:僧帽筋上にバー。四頭筋優位、姿勢直立寄り
- ローバー:肩甲棘付近にバー。臀筋・ハム優位、前傾強め
足幅とつま先
- 足幅は肩幅前後(体格で調整)
- つま先はやや外(15〜30°)
手幅と握り
- 肩関節の柔軟性に合わせる(狭く握るほど背中が固まる)
- 親指は巻く or 外す(サムレス)※安全優先なら巻く
背中と腹圧
- 肩甲骨を寄せ下げ、胸を張る
- 息を吸ってお腹を膨らませ、腹圧を高める
アンラック→下降→ボトム→立ち上がりまでの流れ
共通キュー:胸を落とさない・膝とつま先は同じ方向・腰を丸めない
アンラック
- 足で真上に押してラックから外す
- 1〜2歩で後退し、安定位置にセット
下降(ネガティブ)
- 股関節と膝を同時に曲げる
- お尻は真下+やや後ろに下げるイメージ
- 膝はつま先のラインに沿わせる
ボトム(最下点)
- 大腿骨が床と平行 or それ以下(競技なら審判基準まで)
- 腰が丸まる前に止める
立ち上がり(コンセントリック)
- 膝と股関節を同時に伸ばす
- 胸を高く保ち、バーを真上に押す
- 最後にお尻を締めてフィニッシュ
バーの軌道・テンポ・呼吸&腹圧
- 軌道:土踏まず上を垂直に上下する直線軌道
- テンポ:下ろし2〜3秒・上げは爆発的に
- 呼吸:1レップごとに吸う→腹圧→立ち切って吐く
- 床押し:足裏全体で均等に押す
よくあるミスと直すドリル
ミス | 原因 | ドリル |
---|---|---|
膝が内側に入る(ニーイン) | 中臀筋弱い / 足幅過剰 | バンドスクワット・モンスターウォーク |
背中が丸まる | 腹圧不足 / 可動域過剰 | ボックススクワット・プランク強化 |
踵が浮く | 足首硬い / 重心前方 | カーフストレッチ・ヒールリフト |
浅いスクワット | 股関節・足首の柔軟性不足 | ゴブレットスクワット |
練習バリエーション
- フロントスクワット:四頭筋・体幹特化
- ボックススクワット:深さ習得・動作安定
- ポーズスクワット:ボトムの安定強化
- ブルガリアンスプリットスクワット:片脚強化・左右差修正
装備
- シューズ:スクワットシューズ(ヒールあり)で深さ安定
- ベルト:腹圧サポート
- ニースリーブ:膝保護&保温
- リストラップ:高重量ハイバー時の手首安定
目的別バリエーション
バリエーション | 狙い |
---|---|
ハイバー | 四頭筋・直立姿勢 |
ローバー | 臀筋・ハム重視 |
フロント | 体幹・上半身安定 |
ポーズ | ボトム強化 |
ボックス | 深さ習得・フォーム安定 |
→ 種目の役割分担は 下半身を極める最強トレーニング|理論と種目で作る脚力と迫力 へ。
伸び悩み別補助種目
- ボトム弱い:ポーズスクワット・ボックススクワット
- 中間〜フィニッシュ失速:ハーフスクワット・グッドモーニング
- ニーイン改善:モンスターウォーク・サイドバンドウォーク
- 腹圧維持できない:フロントスクワット・プランク
プログラミング
- 頻度:週2回が目安(高重量日は回復優先)
- セット数:下半身種目合計 12〜18セット
- 強度配分:
重:3〜6回(RPE8〜9)
中:6〜10回(RPE7〜8)
軽:10〜15回(RPE6〜7)
セーフティ&スポッター
- パワーラックのセーフティ設定はボトムより2〜3cm低く
- スポッターは背後から(両脇下に腕を入れる)
- 無理な前傾・腰丸めは絶対に避ける
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