5月14日、獣人行動観察研究所は「サングラスの着用によって性格が変貌するミーアキャット獣人が各地で確認されている」と発表した。問題視されているのは、彼らがサングラスをかけた瞬間に突然“闇堕ち”しはじめるという不可解な現象だ。
普段は警戒心が強く、ちょこまかと忙しなく動いているミーアキャット獣人。しかしサングラスをかけたとたん、口数が減り、無駄に低い声で「この世界、眩しすぎるんだよね」とつぶやくようになり、口調も態度も急変。「見えてるけど、見たくないものばかり」と言い残し、砂煙とともに立ち去るケースも複数確認された。
なかには、サングラスをかけた直後から「名乗り出すまでに5秒かける」「急にラテの注文が複雑になる」「セリフが全体的に意味深になる」など、完全に自分に酔っている症状を呈する獣人も確認されている。
この“サングラス人格”は一見クールに見えるが、横で見ている仲間たちは大混乱。「5秒前まで“チーズある?”って聞いてたのに急に“運命は選べると思ってた”とか言い出す」「日陰探して座り込みながら“俺たちは光を恐れてるんじゃなくて、希望に焼かれるのが怖いだけ”って言われても困る」など、日常会話に支障が出始めている。
調査班は「もともと視野の広いミーアキャット獣人にとって、視界を遮るサングラスは“演出のトリガー”になりやすい」と分析。だがサングラスを外すと一瞬で「さっきの俺、調子乗ってたな」と正気に戻るため、“中二病ならぬ“中二秒”ではないかという説も浮上している。
SNSでは「昼間に闇落ちする獣人が一番怖い」「日差しよりテンションが強い」などの投稿があふれ、今や“サングラス外し係”という新たな役職まで誕生している。
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