4月15日、獣人界でちょっと珍しいイベントが行われ、街は意外な熱気に包まれている。その名も「全カエル獣人身体測定大会」。読んで字のごとく、カエル獣人が一斉に集まり、身長や体重、さらには足の長さや跳躍力までを競い合う一大祭りらしい。
そもそもカエル獣人は、「冬眠で体形が変化する」「雨の日に体が微妙に伸びる」とか、不思議な噂が耐えない存在。そこでこの大会では、そんな“個体差の謎”を一気に解き明かそうという狙いもあるという。しかし、実際には「みんなでわいわい測って、ついでに沼地のごちそうを味わおう!」と半ばお祭り気分になっている模様。
SNSでは「#カエル獣人大集合」「#身体測定フェス」「#雨が降ると身長UP?」などのハッシュタグが急上昇。参加者の多くは「こんなに大勢のカエル獣人が集まるのは初めて」と興奮を隠せず、中には「どこまで背筋を伸ばせるか」を競い合い、ピョンピョン跳ねて頭を上げようとする姿が可愛らしくもシュールな光景を生んでいる。
会場をのぞいてみると、意外にも「跳躍力」を測定するコーナーが一番人気。参加者が思い切りジャンプし、どれだけ高く飛べるかを競うのだが、中には人間界でいうバスケットゴールを余裕で越える獣人まで出現し、周囲を驚かせている。一方、「体重測定はナシにしたい…」と恥ずかしがるカエル獣人もちらほら見られ、会場のあちこちで笑い声が上がっている。
こうして、年に一度(?)のカエル獣人たちの身体測定大会は、真面目にデータを取る科学的アプローチとお祭り騒ぎが絶妙にミックス。果たして、誰がもっとも伸びしろのあるカエル獣人なのか――いやむしろ、みんなで一緒に沼地へ飛び込んで楽しんでいる時点で、勝敗なんてどうでもよくなっているかもしれない。だが、そのゆるさこそがカエル獣人の魅力なのだろう。
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