インクラインダンベルプレス完全ガイド|上部胸を立体的に盛り上げる最短ルート

なんでインクライン“ダンベル”なの?

  • 上部大胸筋(鎖骨部)にピンポイントで入れやすい
  • ダンベルは可動域が広い+左右差の修正に強い
  • 肩が前に出にくく、胸を張ってストレッチ→収縮の感覚がつかみやすい
    「ベンチは肩にくる…」という人ほど効果を感じやすい種目です。

ベンチ角度の正解

  • 基本は15〜30°(低め)が胸上部に最適
  • 45°超は三角筋前部の比重が増えやすい
  • まずは30°でフォーム固め → 肩に来るなら20°前後へ微調整

セットアップ(土台づくり)

  1. ベンチに座る前から肩甲骨セット
     肩甲骨を寄せて(内転)下げる(下制)→胸を高く。
  2. 足の位置
     床を縦に強く踏める位置。かかと浮かせない。
  3. ダンベルの取り回し
     ももに置いて反動で胸まで“キックアップ”。肩をすくめない
  4. スタートポジション
     手首は立てる/前腕の真上にダンベル。前腕とダンベルが一直線

グリップ・肘・軌道のコツ

  • グリップ:やや斜め(セミプロネーテッド)かニュートラル寄りが肩に優しい
  • 肘の角度:上腕が体幹に対して30〜60°外転(真横に張りすぎない)
  • 下ろす位置上胸の外側(鎖骨の少し下)を目安に、肘が肩より下へ落ちるまでストレッチ
  • 上げる軌道:やや内側に弧を描いて近づける(くっつけ過ぎて肩を前に出さない)
  • ダンベル同士を“カチン”とぶつけない(負荷が抜ける)

可動域・テンポ・呼吸

  • 可動域:下で軽くストレッチ感が出る深さまで。痛みが出る深さは避ける
  • テンポ3-1-1(下ろし3秒・下で1秒静止・上げ1秒)で“効かせる癖”づけ
  • 呼吸:下ろしで吸う→胸を高くキープ→押し切って吐く(高重量は一瞬ブレース保持もOK)

よくあるミスと直し方

ミス原因直すポイント
肩にくる肘の張り過ぎ/ベンチ角度が高い肘30〜60°、角度を20〜30°へ下げる
胸に乗らない肩甲骨が動いている寄せ下げ固定、胸を高く保つ
手首が痛い反りすぎ/前腕とダンベルがズレ手首は立てる、前腕真上に重量
ダンベルが暴れる可動域とテンポが速すぎ3-1-1でコントロール、重量を一段階下げる

フォーム習得ドリル(超効く)

  • ポーズ・インクライン:ボトムで1〜2秒静止→反動排除
  • 1.5レップ:下げる→半分上げる→また下げる→フルで上げる(下部域の張力キープ)
  • ニュートラルグリップ固定:肩違和感がある人向けの安全版

セットの組み方(目的別)

  • 筋肥大メイン:8〜12回 × 3〜4セット(RIR1〜3)
  • 上部をとにかく厚く:10〜15回 × 3〜5セット(パンプ優先、Rest60〜90秒)
  • 強度寄り:6〜8回 × 3セット(フォーム崩れない範囲で)

進め方(ダブル・プログレッション)
同じ重量で目標回数上限×全セット達成→次回は片手+1〜2kg上げる。
失敗したら回数幅の下限からやり直す。


ウォームアップ例(本番32kg×10を想定)

  • 12kg×10
  • 18kg×8
  • 24kg×5
  • 28kg×3
  • → 32kg×10 × 3〜4セット
    各セット前に肩甲骨セット→胸高く→肘角度チェックのルーティンを固定。

胸トレ内での配置(モデル例・週2)

  • 胸Day①(高重量寄り)
     ベンチプレス 5×5
     インクラインダンベルプレス 4×8〜10
     ディップス 4×8〜12
     ケーブルフライ 3×12〜15
  • 胸Day②(可動域&パンプ)
     ダンベルベンチ 4×8〜10
     インクラインダンベルプレス 3×10〜12
     ペックデック 3×15
     プッシュアップ 3×限界

肩が心配な人の安全チューニング

  • 角度を下げる(15〜20°)/ニュートラルグリップ
  • 肘をやや内側(張りすぎ厳禁)
  • 痛みの出る深さ“手前”でUターン(ゼロ痛ルール)
  • ウォームアップにフェイスプル/外旋(チューブ)を入れる

よく効く“セット終盤の追い込み”

  • トップで1秒絞り(胸の中央を寄せる意識)
  • ボトム1秒ポーズでストレッチ刺激を稼ぐ
  • 最終セットのみドロップセット(重量をすぐ落としてさらに8〜12回)

相性の良い組み合わせ

  • ペアで使うなら:インクラインダンベルプレス × ケーブルフライ(低〜中)
  • 上部狙いの三種の神器:インクラインダンベルインクラインバーベルスミス低角度

よくあるQ&A

  • Q. 角度は毎回固定?
     A. 基本固定でOK。肩違和感が出たら角度を5〜10°下げる調整を。
  • Q. ダンベルはぶつけた方が収縮する?
     A. ぶつけると負荷が抜けやすい。近づけるだけで十分
  • Q. 上がり切りで肩が前に出る…
     A. 胸を高く保ち、肩を前に出さない。可動域を1cm短くしても胸優先。

1分チェックリスト(保存版)

  • ベンチ角度15〜30°で肩が楽?
  • 肩甲骨は寄せ下げ固定/胸は高く
  • 肘30〜60°外転・手首は立てる
  • 下ろしは上胸の外側へ、3-1-1でコントロール?
  • 仕上げにパンプ系(フライ等)入ってる?

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