癖ってのは恐ろしい。
今、獣人界で話題となっているのが、今月頭に華々しくオープンしたテーマパーク「アルパカランド」だ。
従業員はすべてアルパカ獣人。もふもふで愛らしい姿と、癒しの接客で話題になる……はずだった。
だがふたを開けてみれば、そこは“唾の戦場”。
来場者が受付を済ませようとすれば「カッ……ぺっ」。
記念撮影でポーズを決めれば「ぺっぺっ」。
屋台でチュロスを頬張れば、背後から飛来する謎の液体。
気づけばどのコーナーも、アルパカ獣人による“つば吐きパフォーマンス”状態となっていた。
「モフモフとつば、どっちが本体なんですか?」
「もはや飛沫系アトラクション」
など、SNS上では悲鳴混じりの投稿が相次ぎ、
獣人界観光庁からも“飛沫配慮指導”が入る事態に。
アルパカ獣人たちは、「これは威嚇でもストレスでもない、文化です」と弁明しているが、もふもふのイメージとのギャップに戸惑う声が止まらない。
なお、現在はつば飛ばし専用エリア「スプラッシュ・ゾーン」を設けるなど再建に必死だが、客足は鈍いまま。来場者1人あたり平均3.4回つばを受けているという統計も発表され、「この数字が改善されない限り、再建は難しい」と専門家は語る。
モフモフと現実のギャップに揺れるアルパカランド。その未来は、つばまみれのまま、霧の中だ。
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