獣人界では“湿度地獄”がピークを迎えている。7月6日、獣人気象台は「史上もっとも肌が吸いつく一日」と発表。路面、毛並み、空気、すべてがしっとりしており、特に毛量の多い獣人たちは「自分の湿気に自分で滑る」と頭を抱えている。
ヤギ獣人のグラン・モー氏は朝、勢いよく自宅を飛び出した直後、自分の汗でできた水たまりに足を取られ大転倒。救急搬送されるも、医師からは「物理的には無傷、精神的にはズタズタ」と診断された。
また、アザラシ獣人やカピバラ獣人など、もともと滑りやすい体質の獣人にとっては、“今の時期は存在自体が罠”とされており、各地で「ヌル事故」注意報が発令されている。
獣人安全庁は「床の素材と自身の湿度を把握した上で行動を」と注意を呼びかけつつ、湿度に強い“サメ肌”加工のスリッパを無料配布中。ただし、応募が殺到しており、現在は2年待ちの状態。
SNSでは
「階段を3段滑って登った」
「今朝、自分の耳毛にすべって転倒」
「湿度にやられたフクロウ獣人が完全に羽毛団子」
といった報告が続出。
誰が悪いわけでもない。ただ湿度がすべてを狂わせるのだ。
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